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大学への生物

大学入試に向けた高校生物の解説をしています.徐々にコンテンツを増やしていきます.現在は2017年度大阪大学の解説を作成中.解説してほしい問題などのリクエストがありましたらコメント欄まで.

2017年度 センター (本試) 大問 1B 【解説】

センター生物 (2017-本試) 解説

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【解説】難易度:★★☆☆☆

(3)(4)は知識問題.(5)は簡単な実験考察問題です.

6割目指している人は(5)が取れるかどうかが勝負

8割以上取りたい人なら全問正解!

 

(3)

問題文に書いてある通り,同一個体の体細胞は同じゲノムを持っています.

つまり,手の細胞も目の細胞も腸の細胞もみんな,

一つ一つの細胞の中に全身の遺伝情報が詰め込まれているわけです.

DNAがmRNAに転写され,mRNAが翻訳されて

タンパク質を作る(=遺伝子が発現する)わけですが,

手の細胞で眼に関する遺伝子が発現してしまったは困りますし,

目の細胞で腸に関する遺伝子が発現してしまっては困るわけですよね.

そこで,遺伝子の発現・抑制をコントロールしているのが調節タンパク質です.

調節タンパク質が転写調節領域に結合することで

転写が活性化されたり,抑制されたりします.

当然,調節タンパク質の量や種類が細胞ごとに異なれば,

ある細胞では発現して,ある細胞では発現しない

といったことが起こりますよね.

ということで正解は③.

 

(4)

調節タンパク質は転写調節領域に結合して,

転写自体を促進するか抑制するかのコントロールを行っています.

なので①や③のように転写後の調節を行っているわけではありません.

正解は④です.

 

(5)

実験考察問題の中では簡単な方の部類ですね.

センター生物6割を目指している人はこの問題が分かれ目.

問題文を整理しましょう.

・調節タンパク質D:遺伝子Aの転写を活性化

・調節タンパク質E:遺伝子Aの転写を抑制

・調節タンパク質としての働き:E>D

とこんな感じです.

遺伝子Aの転写が活性化される部位を黒塗りにするとのことです

つまり、

・調節タンパク質Dのみが存在するところ

 ⇒遺伝子Aが活性化されるため、黒塗り.

・調節タンパク質Eのみが存在するところ

 ⇒遺伝子Aの転写が抑制されるため,白いまま

・調節タンパク質DとEが両方存在するところ

 ⇒調節タンパク質Eの働きの方が強いため,遺伝子Aの転写は

  抑制されて,白いまま

ということですから正解は④です.