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大学への生物

大学入試に向けた高校生物の解説をしています.徐々にコンテンツを増やしていきます.現在は2017年度大阪大学の解説を作成中.解説してほしい問題などのリクエストがありましたらコメント欄まで.

2017年度 センター生物 (本試) 大問 3A 【解説】

センター生物 (2017-本試) 解説

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【解説】難易度:★☆☆☆☆

3問とも基礎的な知識問題です.

こんなところで落としてはいられませんよ!!

 

(1)

神経系に関する基礎的な知識問題ですね.

一応整理をしておきましょう.

 

①中枢神経系―脳・脊髄

末梢神経系

 (a)体性神経系

   ・運動神経―中枢神経系からの指令を効果器に送る神経.

   ・感覚神経―感覚受容器からの上方を中枢神経系に送る神経

 (b)自律神経系―臓器の機能の調節を行う

   ・交感神経

   ・副交感神経

 

とこんな感じです.正解は⑤です.

 

(2)

有髄神経線維と無髄神経線維の違いについての知識問題です.

 

・有髄神経線維:軸索が絶縁性の髄鞘によって覆われている.

        軸索上には髄鞘が無い部分(ランビエ絞輪)が存在し,

        活動電流は絶縁性の髄鞘を飛び越して,

        ランビエ絞輪間のみで跳躍的に伝導が起こる(跳躍伝導

無髄神経線維:軸索が絶縁性の髄鞘によって覆われていない.

 

普通の伝導と跳躍伝導とでは跳躍伝導の方が伝導速度が速いです.

ちなみにですが,軸索は太いほうが伝導速度が速くなります(抵抗が小さくなるため)

正解は③です.

 

(3)

シナプスで起こる伝達の仕組みについての基礎的な知識問題ですね.

伝達のしくみをまとめておきます.

 

①軸索の末端まで興奮が伝導されると,軸索の末端の細胞膜に存在する

 電位依存性カルシウムチャネルが開き,細胞内にカルシウムイオンが流入する.

②カルシウムイオンはシナプス小胞と細胞膜の融合を促し,シナプス間隙に

 神経伝達物質を放出する.

神経伝達物質は接続する神経細胞の受容体に結合し,チャネルが開口して,

 ナトリウムイオンが細胞内に流入する.

④ナトリウムイオンの流入により,膜電位が上昇し,電位依存性ナトリウムイオン

 チャネルの閾値を超えると,活動電位が発生する.

 

正解は②ですね.