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大学への生物

大学入試に向けた高校生物の解説をしています.徐々にコンテンツを増やしていきます.現在は2017年度大阪大学の解説を作成中.解説してほしい問題などのリクエストがありましたらコメント欄まで.

2017年度 センター生物 (本試) 大問 4B 【解説】

センター生物 (2017-本試) 解説

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【解説】難易度:★☆☆☆☆

基本的な知識問題が3問並んでおります.もちろん全問正解を目指しましょう!

実は僕が高校生だったころ,「生態系」はおまけみたいな分野でした.

当時の僕は入試の直前に詰め込んだだけで問題を解く練習は全くしていませんでした.

新課程に移行してからこの分野にもスポットライトが当たるようになった気がします.

では解説していきます.

 

(3)

「攪乱」の例を挙げよ.という問題です.

「攪乱」については本文に定義を書いてくれています.

「外部の要因によって既存の生態系やその一部が破壊される現象」

とのことです。

 

選択肢を見ていくと答えは④です.

・「外部の要因」=人間が導入したマングース

・「既存の生態系やその一部が破壊」=ヤンバルクイナの激減

にあたります.

 

上のような2点を踏まえた選択肢は他にはありませんよね.

 

一応ほかの選択肢が何の例なのかを述べておくと,

①:遷移

②:なわばり

③:相利共生

⑤:擬態

⑥:群れ

ですね.

 

(4)

「種間競争」の例を挙げよ.という問題です.

「種間競争」の定義も問題文に書いてくれています.

「異なる種の間で,食べ物,生活場所,光,栄養分などを巡って競い合う現象」

とのことです.

 

選択肢を見ていくと正解は①です.

異なる種の間で「土壌中の窒素」を巡って競い合った結果

一方の種が排除された例です.種間競争といえます.

 

間違えるとするならば②ですかね.

この選択肢を

「キツネとウサギが同じ場所を巡り競い合った結果,狐が減って,ウサギが増加した」

と読んでしまうと,間違うことになります.

 

問題文にもあるようにキツネは「肉食」,ウサギは「草食」です.

 

この選択肢は,

「なんらかの原因でキツネ(=捕食者)が減った結果,ウサギ(=被食者)がキツネに捕食されなくなり,増加した」

と考えるのです.

 

つまり,「被食者と捕食者の関係」に当たるわけです.

よって②は間違いです.

 

他の選択肢が何の例なのか一応言っておくと,

③:相利共生

④:寄生

⑤:片利共生

⑥:寄生

です.

 

(5)

この問題で注目すべきは,

「攪乱の程度が増加するとサンゴの被度は減少する」

という一文です.

 

つまり,グラフの横軸について,

「サンゴの被度が大きい」=「攪乱の程度が小さい」

「サンゴの被度が小さい」=「攪乱の程度が大きい」

と言い換えることができます.

 

このグラフが「中規模攪乱仮説」をあらわすグラフだということがわかりましたよね.

 

中規模攪乱仮説:

攪乱が少ないと種間競争が激しくなり,競争的排除によって種数が減少する.また,攪乱が大きいと攪乱の影響によって種数が減少する.結果的に攪乱が中程度であれば種数が最も大きくなる.

 

領域Ⅰ:攪乱の程度が大きい→攪乱を生き残った少数の種が生存できる.

領域Ⅱ:攪乱の程度が中程度→多くの種が生存できる(中程度攪乱仮説)

領域Ⅲ:攪乱の程度が小さい→種間競争に強い少数の種が生存できる.

 

ということで正解は②ですね.