読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

大学への生物

大学入試に向けた高校生物の解説をしています.徐々にコンテンツを増やしていきます.現在は2017年度大阪大学の解説を作成中.解説してほしい問題などのリクエストがありましたらコメント欄まで.

2015年度 大阪大学 前期 生物 3B 【解説】

大阪大学(2015-前期) 解説

f:id:road-to-the-victory:20170209013225p:plain

f:id:road-to-the-victory:20170209013232p:plain

f:id:road-to-the-victory:20170209013240p:plain

-----------------------------------------------------------------------------

【解説】難易度:★★★☆☆

(3)は簡単です.わかると思います.勝負は(4)(5)です.

この2問ができるかどうかは大きな差になります.

リード文が長いので整理がうまくできるかどうかがポイントです.

 

(3)

図2を見ていくと,活動開始時間は毎日30分ずつ早くなっていることが見て取れます.

観察16日目の活動開始時間が12:00なので,17日目の活動開始時間は11:30ですね.

 

(4)

図2の白矢印の時刻(観察16日目 15:00)に光の照射を行うということですが,

これは活動時間の前半で光照射を受けているので,図3のBのパターンです.

つまり,照射後の次の活動開始時刻は後退します.

そして何時間後退するのかというのを図4で調べます.

 

図4の理解に少し手間取るかもしれません.

「マウスの行動リズムの1周期を概日時刻0~24に区切る」ですが,

マウスの行動リズムの1周期を24等分したと考えればOKです.

マウスの行動リズムの1周期は23時間30分(=1410分)なので,

1概日時刻は1410分÷24=58.75分になります.

ですが,実際には58.75分と60分の違いは小さいので,

1概日時刻=1時間として大丈夫でしょう.

観察日数16日目では,12:00に活動開始時刻を迎え,15:00に光照射を行うので,

行動開始後3時間で光照射が行ったことになります.

図4において,「行動開始=概日時刻の12時」とするので,

光照射を行ったのは概日時刻の15時になるはずです.

その時,位相変化は-3時間です.

つまり,次の日の活動開始時刻は3時間後退します.

位相変化がなければ,問3より11:30に活動を開始するので,

正解は14:30です.

理由を60字以内で述べよとのことですが,

上に書いたことを要約して書けばOKでしょう.

意外と文字数が少ないのが注意です.

【解答例】

活動開始後3時間で光照射を受けるので,次の活動開始時刻は3時間後退する.つまり問3で求めた開始時刻11:30の3時間後となる.(60字)

 

(5)

25時間の概日周期を示すマウスは,恒常暗の中では,

活動開始時刻が毎日1時間ずつ遅くなっていきます.

問題文に,「初回の定時光照射はマウスの概日時刻24に相当したものとする」

とあります.つまり,初回の光照射は,活動期終了時刻に行ったということです.

光照射時間は6:00なので,スタート時の行動リズムは

「18:00~6:00 活動期 6:00~18:00 休止期」

となります.

図4より,マウスの概日時刻24:00に光照射した場合,

+1時間の前進位相変化が起こるため,行動リズムは24時間になります.

以降,18時活動開始,6時活動終了を繰り返すようになりますよね.

計算過程は上に書いたことを参考に書いてください.

 

【解答例】

行動リズムが24時間になり,毎日18時に活動開始し,翌日6時に活動を終了するようになる.(42字)