読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

大学への生物

大学入試に向けた高校生物の解説をしています.徐々にコンテンツを増やしていきます.現在は2017年度大阪大学の解説を作成中.解説してほしい問題などのリクエストがありましたらコメント欄まで.

2015年度 神戸大学 前期 生物 Ⅱ 【解説】

神戸大学 (2015-前期) 解説

f:id:road-to-the-victory:20170211210540p:plain

f:id:road-to-the-victory:20170211210546p:plain

---------------------------------------------------------------

【解説】難易度:★★☆☆☆

(1)(2)は知識問題.(1)は選択肢もあるので答えやすいと思います.

(3)(4)は60字と100字の記述があります.量としては多くないのですが,

生態系の分野の記述問題は慣れてない人が多く,キツイ人もいたでしょう.

 

(1)

(ア)個体群(イ)非生物的環境(ウ)個体群動態(エ)一次生産(オ)物質循環

 

(2)

①食物網 ②間接効果

 

(3)①

(a)に当てはまるものを考えていきます.

フジツボ」と「イガイ」ではどちらが優位なのかを考えていきます.

「イガイ」が劣位であれば,「イガイ」を「ヒトデ」が捕食しても,

フジツボ」にとっては自分が優位なわけですから,「イガイ」の数が増えようが減ろうが関係ないはずです.

逆に「イガイ」が優位であれば,「イガイ」を「ヒトデ」が捕食することで,

劣位であった「フジツボ」は生息環境を確保できるわけですから,

文章のないようにあいます.

よって答えは(え)です.

 

(3)②

「捕食に伴う捕食者の個体群密度の変化の観点から」と書いてあるのがヒントです.

「優位な種の捕食」⇒「捕食者の個体群密度の増加」

という流れが考えられます.

さらに,捕食者は

「競争関係で劣位な種に比べて,優位な種を高い頻度で捕食する」

と問題文に書いてありますが,

劣位な種を捕食する頻度は少なくても,捕食者の個体群密度が増加すれば,

その分捕食される劣位な種の個体数も増えるはずです.

 

【解答例】

優位な種の捕食によって捕食者の個体群密度が増加し,捕食される頻度は小さい劣位種も,捕食される個体数は増加するから.(60字)

 

(4)

高次の捕食者が消滅

 ↓

低次の種で種間競争が激しくなる

 ↓

種間競争に強い種が残り,弱い種は排除される.

 ↓

もともとの生態系の平衡状態が崩れる

 ↓

生態系による復元が行われようとする

 ↓

復元力より攪乱が上回る

 ↓

生態系の破壊

 

という流れを100字以内にまとめればOK.

 

【解答例】

高次の捕食者が消えると,で種間競争が激しくなり,競争に強い種が残り,弱い種は排除されることで生態系の平衡状態が崩れる.生態系は復元力でもって平衡状態に戻そうとするが,攪乱が上回ると生態系が破壊される.(100字)