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大学への生物

大学入試に向けた高校生物の解説をしています.徐々にコンテンツを増やしていきます.現在は2017年度大阪大学の解説を作成中.解説してほしい問題などのリクエストがありましたらコメント欄まで.

2015年度 神戸大学 前期 生物 Ⅲ 【解説】

神戸大学 (2015-前期) 解説

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【解説】難易度:★☆☆☆☆

教科書レベルの知識問題と,定番の記述問題が並んだ問題です.

ここで点数を落とす人は勉強不足ですよ!

(2)の記述が強いて言うならば手間取るかもしれません.

 

(1)

知識問題です.教科書レベルなのでもちろん満点!

(ア)根毛(イ)孔辺細胞(ウ)原形質分離(エ)クチクラ層(オ)維管束系

(カ)さく状組織(キ)海綿状組織(ク)葉肉

 

(2)

気孔を閉じる機能を失っているということは,

蒸散が常に起こっているということです.

蒸散によって葉の中の熱は気化熱として体外に出ていくので,

葉の温度は下がると考えられます.

よって目的の変異体は(X)の方です.

その理由は上に書いたことをまとめればOKです.

【解答例】

気孔が閉じないと蒸散量が増え,葉内の熱は気化熱として放出され,温度が下がるため.(40字)

 

(3)

気孔の開閉の機序についての記述は定番問題です.

すらすらと書けるようにしておきましょう.

【開く場合】

①孔辺細胞に存在するフォトトロピンが青色光を受容

カリウムイオンが孔辺細胞内へ流入

③孔辺細胞内の浸透圧上昇

④膨圧が上昇して気孔が開く

(孔辺細胞の細胞壁は気孔側が厚く,逆側が薄いために,

膨圧の上昇により,外側に湾曲して気孔が開く.)

 

【閉じる場合】

①葉が乾燥することで,アブシシン酸濃度が上昇

カリウムイオンが孔辺細胞外へ排出

③孔辺細胞の浸透圧が低下

④水が細胞外へ流出する

⑤膨圧が低下して気孔が閉じる.

 

問題で要求されている条件が多く,

「細胞内へ流入するイオン・水」「細胞の形態的特徴」

について言及しないといけないので,

80字という文字数を考えると開く場合のみを記述すれば十分だと思われます.

さらにフォトトロピンの話を書くと間違いなく80字を超えるのでここも省略します.

 

【解答例】

カリウムイオンが孔辺細胞内へ流入し,細胞の浸透圧が高まって水が流入し膨圧が上昇する.孔辺細胞の細胞壁は気孔側で厚いため,膨圧の上昇により外側に湾曲して気孔が開く.(80字)

 

(4)

教科書に載っている式です.

(細胞の吸水力)=(細胞の浸透圧)-(膨圧)

 

(5)

これも知識問題です.

伸張成長:頂端分裂組織(茎頂分裂組織・根端分裂組織)

肥大成長:形成層