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大学への生物

大学入試に向けた高校生物の解説をしています.徐々にコンテンツを増やしていきます.現在は2017年度大阪大学の解説を作成中.解説してほしい問題などのリクエストがありましたらコメント欄まで.

2015年度 同志社大学 前期 生物 Ⅰ【解説】

同志社大学 (2015) 解説

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【解説】難易度:★★☆☆☆

基本的な知識問題が並んではいますが,  

(5)(6)(8)の記述がしっかり書けるかどうかで差がつきそうです.

 

(1)

(ア)水(イ)-NH₂(ウ)親水性(エ)疎水性(オ)ペプチド結合

 

(2)

アミノ酸は20種類存在するので,これが10コつながったときにできるタンパク質の種類は20の10乗です.

 

(3)

必須アミノ酸:体内で合成できないアミノ酸.食物による摂取が必要.

なので正解は(え)です.

 

(4)

アミノ酸酵素反応を介して結合し,タンパク質が作られるのは翻訳です.順番に選択肢を見ていきましょう.

(あ)翻訳が行われるのはリボソームです.なので×

(い)ペプチド結合によって2つのアミノ酸から1つの水が除かれます.よって○

(う)(え)ペプチド結合はアミノ酸の種類には関係なく起こります.

                     もちろん同じアミノ酸が隣り合っていても同じです.よって×

(お)アミノ酸の側鎖はジスルフィド結合などの結合には関与しますが,

           ペプチド結合は起こりません.よって○

なので正解は(い)(お)

 

(5)

順番に選択肢を見ていきます.

(あ)変性などはその最たる例です.

           変性はタンパク質の構造(折りたたまれ方)が変わってしまうことですが,

           変性によってタンパク質の機能は変わります.

           酵素活性を失えば「失活」と呼ばれます .よって×

(い)タンパク質には,αへリックスを形成するところがあったり,  

           βシートを形成するところがあったり,さまざまな立体構造を持ちます.よって○

(う)正しく折りたたまれなかったタンパク質は,機能を持たないだけでなく,

           時として有害となる場合があります.そのようなタンパク質は分解されなけれ

           ばなりません.よって○

(え)(う)のようなことが起こってしまってはいけないので,

             シャペロンと呼ばれる分子が折り畳みを補助します.よって、○

(お)タンパク質の折りたたまれ方は結合の仕方によってさまざまです.よって×.

なので正解は(い)(う)(え)

 

(6)

あまり見たことが無い記述問題ですが,水分子が衝突しているのに,

タンパク質分子が切れないのは,ペプチド結合の力が強いからというのは

想像がつくでしょう.

【解答例】

ペプチド結合の力の方が,水分子によるタンパク質を切断しようとする力に勝るから.(39字)

 

(7)

生体内のタンパク質は周囲を体液に囲まれています.

なので,親水性部分を外側に,疎水性部分を内側に持ちます.

(リン脂質2重層と同じですね) 

よって正解は(え)

 

(8)

タンパク質が会合すると,巨大な分子となって重力が大きくなるはずです.

リード文より,重力が分子衝突による力を超えれば,沈殿していきます.

この辺のことを書けばOKです.

【解答例】

会合したタンパク質は巨大な物質となり,その重力が分子衝突による力を上回るから.(39字)