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大学への生物

大学入試に向けた高校生物の解説をしています.徐々にコンテンツを増やしていきます.現在は2017年度大阪大学の解説を作成中.解説してほしい問題などのリクエストがありましたらコメント欄まで.

2015年度 岡山大学 前期 生物 2⃣【解説】

岡山大学 (2015-前期) 解説

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【解説】難易度:★☆☆☆☆

(4)が実験考察問題ですが,教科書に載っている実験なので,知識問題といっても

過言ではありません.すべて知識問題です.満点を狙いましょう.

 

(1)

(ア)誘導(イ)形成体(ウ)水晶体(エ)誘導の連鎖

 

(2)

卵割と体細胞分裂の違いは記述問題でも頻出なのでしっかり覚えておきたいです.

①卵割は細胞質の成長を伴わずに分裂が進行する⇒割球は分裂ごとに小さくなる

細胞分裂が短い(間期が短い)

③分裂が同調している(同調分裂)

この3点はおさえておきましょう.なので①・④は○です.

他の選択肢を見ていきます.

②卵割は体細胞分裂です.よって×

③調節卵でもモザイク卵でも卵割は起こります.よって○

⑤卵割は体細胞分裂なので,当然その過程ではDNA量は変化します.

 間期のDNA量を2とすると,S期でDNA量は4となり,

 染色体が分かれた時点でDNA量は2に戻ります.

 

(3)

カエルの胚の発生は頻出です.自分で各発生段階を説明できるのはもちろんのこと,

絵を描けるようにもしておきましょう.順番に選択肢をみていきます.

①原口にフタをしているように存在するのが,卵黄栓です.よって○

②カエルでは原口は肛門になります.よって×

精子の侵入点の反対側が原口になります.よって×

④原口は赤道面のやや植物極側でできます.よって○

⑤原腸は中胚葉と内胚葉に囲まれた領域に形成されます.よって×

なので正解は①④.

 

(4)

教科書にも載っている中胚葉の誘導実験です.

実験1は教科書に載っている実験通りです.見たことあるでしょう.

実験2は教科書には載っていませんが,有名な実験問題です.

順番に選択肢を見ていきます.

①実験1より,組織Aは単独で培養して外胚葉組織を形成しているので,

 組織Bは必要ありません.よって○

②実験1より,組織Aの単独培養では,外胚葉組織のみができています.

 よって×です.

③実験1より,組織Aと組織Bを合わせると,組織Cができることが分かります.

 そして実験2では,組織Aと組織Bの間に

「物質は透過できるが,細胞は透過できない性質をもつフィルター」を挟んで培養し,

 組織Aから組織Cが形成できたという結果が得られています.

 つまり実験2によって,

 組織Aから組織Cができたのは,組織Bから細胞が移動したのではなく,

 組織Aに元から組織Cに分化できる細胞が存在していたことを示しています.

 よって×.

④実験1より,組織Bを単独培養すると,内胚葉性組織ができているので,

 組織Aが必要ないことが分かります.よって○です.

⑤③の考察より,組織Aから組織Cが形成されるのは,組織Bからの

 細胞の移動ではないことはわかりました.組織A自体には組織Cに分化することが

 できる細胞はありますが,組織Aの単独培養で組織Cができないことから,

 組織B中のなんらかの物質が組織Aに働きかけて,

 組織Cを誘導していることが考えられます.よって○

⑥組織Bの単独培養では,内胚葉性の組織しかできません.よって○

なので正解は③です.

 

(5)①

まず,(オ)~(コ)が何かを確認しておきます.

(オ)神経管(カ)脊索(キ)表皮(ク)腸管(ケ)側板(コ)体節

です.

外胚葉由来:神経管・表皮 中胚葉由来:脊索・体節・腎節・側板 内胚葉由来:腸管

なので,正解は,(カ)(ケ)(コ)です.

 

② 脊索

 

③ 脊索は発生のある段階までは観察されますが,のちに消失します.正解は④です.