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大学への生物

大学入試に向けた高校生物の解説をしています.徐々にコンテンツを増やしていきます.現在は2017年度大阪大学の解説を作成中.解説してほしい問題などのリクエストがありましたらコメント欄まで.

【記述 002】窒素代謝物の排泄 (京府医 14)

記述問題 解説

【問題】重要度:★★☆

鳥類や爬虫類など陸上に卵を産む動物では,窒素代謝物を尿酸として排泄するが,

そのことにどのような利点があるか胚発生の観点から説明せよ.(京府医 14)

 

【解説】

すこし難しめの記述問題です.

 

尿酸は「水に溶けない」という特徴があります.

尿酸が水に溶けないということは,卵殻の中の浸透圧が上がらないということです.

卵では窒素排泄物を卵の外に出すことができないので,

「浸透圧が上がらない」という特徴は非常に重要です.

 

逆に哺乳類では,窒素代謝物を尿素として排泄しますが,

尿素は「水に溶ける」という特徴によって,胎盤を介して尿素を母体に送ることができるわけです.

(ちなみに同年の問題に哺乳類が尿素を排泄するver.の記述問題もありました)

 

【解答例】

尿素は水に溶けないため,尿素が排泄されても,卵殻内の浸透圧が上がることはなく,

卵の中で尿素を蓄積させることができる.