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大学への生物

大学入試に向けた高校生物の解説をしています.徐々にコンテンツを増やしていきます.現在は2017年度大阪大学の解説を作成中.解説してほしい問題などのリクエストがありましたらコメント欄まで.

2017年度 神戸大学 前期 生物 Ⅲ 【解説】

神戸大学(2017-前期) 解説

 

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【解説】難易度:★★☆☆☆

(3)①までは基礎的な知識問題なので確実に点を取りたいところ.

逆に(3)②や(4)は定番とはいえない記述問題なので,

実力差がはっきりでそうな問題でした.

 

(1)

(ア)地理的(イ)倍数化(ウ)突然変異(エ)分子時計(オ)細菌(カ)古細菌

 

(2)①生殖的隔離 ②同胞種

 

(3)①中立進化

 

(3)②

生存や繁殖に不利な突然変異が生じた場合,

その遺伝子を持つ個体は自然選択によって排除される可能性が高いです.

一方,生存や繁殖に対して有利でも不利でもない中立な突然変異が生じた場合,

その遺伝子は自然選択によって排除されにくく,

遺伝的浮動によって集団全体に広まることがあります.

 

分子進化の速度の大きくなるケースは次のようなものがあげられます.

イントロン塩基配列 

②生体にとって重要なタンパク質の遺伝子 

③タンパク質の機能の決定に重要な役割を担うアミノ酸配列

アミノ酸を指定するコドンの3番目の塩基

 

今回の問題の解答は④に当たります.

 

【解答例】

アミノ酸を指定するコドンの3番目の塩基は,突然変異が起こってもアミノ酸が変化する可能性が低く,分子進化が進みやすい傾向にある.(64字)

 

(4)

書きなれない記述で,しかも120字なのでなかなかキツい問題かもしれません.

分子系統樹の利点については次のようなものが考えられます.

 

・形態的に類似していない種でも系統関係が分かる

・形質が数値化しにくく,統計データとして扱いにくいのに対し,

 分子データは数値化しやすく,統計データとして処理しやすい.

 

【解答例】

形態的に類似していない種同士であっても,分子データを用いることでその系統関係を把握することが可能となったり,形質と違って分子データは数値化がしやすく,統計データとして処理しやすいので,膨大な量のデータを解析することが可能になる.(115字)